第二種電気工事士とは
まず、電気工事士とは、電気工事の作業に従事するために電気工作物の工事に関する専門的な知識と技能を有する者に与えられる資格であり、またその免状を都道府県知事により交付されている者である。第一種電気工事士と第二種電気工事士に分けられる。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は、一般住宅や小規模な商業施設の電気工事を行うために必要な資格です。具体的には、配線の設置や照明器具の取り付けなど、600V以下の電圧で使用される電気設備の工事ができるようになります。この資格は、電気工事を安全に行うための知識と技能を証明するものです。試験は筆記試験と実技試験があり、合格後には免状を取得して業務に従事することができます。
筆記試験の概要
筆記試験の出題範囲は下記の7科目から計50問が出題されます。そのうち合格ラインの60点、つまり30問正解であれば合格となり技能試験に駒を進めることができます。
気になる出題科目は
出 題 科 目 | 難易度 |
1.電気に関する基礎理論 | 難 |
2.配電理論及び配線設計 | 易 |
3.電気機器・配線器具並びに 電気工事用の材料及び工具 | 易 |
4.電気工事の施工方法 | 易 |
5.一般用電気工作物の検査方法 | 易 |
6.配線図 複線図の表示事項及び表示方法 | 並 |
7.一般用電気工作物の保安に関する法令 | 易 |
上記の7つの科目で難易度になります。
受験手数料
インターネット申込9,300円 書面による申込9,600円
詳細は下記HPで確認できます。
筆記試験
まずは参考書を用意ください。
どれを選んで良いのかわからない人はこちらの一冊で決まりです。これを試験当日までに3回転(絶対)、まず落ちることがないと言われるほど信頼性のある大ベストセラー!!
前年度の上期下期、午前、午後と全4回分の過去問題で合格間違いなし!!(二回は解いてください!!)
超ド定番受験参考書になります。
どうしても計算問題が苦手な方は…..捨てましょう!!
難しい問題に時間をかけるくらいなら図記号や器具を覚えて下さい。
配線図・複線図も中々手強いですので…..捨てましょう!!
技能試験
筆記試験をパスしたらすかさずこの一冊を活用します。また、試験に必要な電工ナイフや圧着ペンチなどを買い揃えます。
講習会やオンライン授業を提供する電気工事士初学者には超お勧めサイトになります。
YouTubeの公表問題作業解説も活用します。
講習会は日本エネルギー管理センターがおすすめ
電気初心者、電気の資格に対して自信がない方、電気業界に関わりのない方の味方とにかく合格することをテーマに「最短距離で合格!」を目指しています。受講生の目的にあったラインナップで、初心者の方にもわかりやすい講習会です。電気の資格取得を目指す方が増加し、若年層からミドルエイジまで幅広い年代の方々が受講されています。近年、女性受講生も増え、業界の女性進出もめざましいです。
筆記試験(奈良)
第二種電気工事士上期筆記試験を受験してまいりました。
こちらが試験問題になります。
午後からの試験(15:00~17:00)でした。
試 験 中
結果、退出可能時間である16:00に会場を出ていました(笑)
自己採点では38/50正解で76点(笑)安全圏内といえますね
今回紹介した学習方法で筆記試験合格は間違いないと思われます。
技能試験
奈良県は奈良県コンベンションセンターが試験会場でした。
第二種電気工事士の技能試験の流れは、以下のようになります。
1. 試験前の準備
・受験票、本人確認書類(運転免許証など)、筆記用具(鉛筆、消しゴム)を持参します。
・受験票に記載された集合時間・場所に到着します。
2. 受付
・試験会場に到着したら、受付で受験票を提出します。
・受付後、指定された席に着席します。
3. 試験の説明
・試験官から試験の説明が行われます。特に注意事項が説明されるので、よく聞いておきましょう。
4. 課題の発表
・試験開始時に、試験問題(課題)が発表されます。
・この課題に従って、配線作業を行います。
5. 試験開始
・試験開始の合図とともに、配線作業を開始します。
・決められた時間内(約40分)で、配線作業を完成させる必要があります。
6. 試験中のポイント
・電線の被覆剥き、接続、絶縁測定、端子への取り付けなど、基本的な作業が求められます。
・課題に従って正確に作業を行い、安全面や美観も考慮する必要があります。
7. 試験終了
・試験時間が終了したら、工具や材料を元の場所に片付けます。
・試験官が終了を確認し、退出の指示が出たら退出します。
8. 結果発表
・結果は後日郵送で通知されます。
・合格者は、後日、電気工事士免状の交付申請を行うことができます。
技能試験では、正確さとスピードが求められるため、事前に十分な練習を行い、工具や材料の使い方に慣れておくことが重要です。また、試験当日は緊張せずに落ち着いて作業を進めることが合格への鍵です。
合格後の手続き
合格発表後、試験機関から合格通知書が郵送されます。合格証書が届いたら、まずその内容を確認してください。
登録申請
合格後、電気工事士として業務を行うには、必ず「電気工事士免状」の交付を受ける必要があります。各都道府県の担当窓口(通常は、都道府県庁や労働基準監督署)で申請手続きを行います。
奈良市は奈良電気工事工業組合でした。
必要書類
・申請書(各都道府県のウェブサイトからダウンロード可能)
・合格通知書
・写真(縦4cm×横3cm、6ヶ月以内に撮影されたもの)
・手数料(5,300円)
免状が交付されるまで待つ(通常は3週間程度)
手続きの詳細や手数料は、各都道府県によって異なる場合がありますので、事前に確認しておくことをお勧めします。
第二種電気工事士試験の合格までの道のりは決して簡単なものではありませんが、その努力は必ず報われます。合格後の手続きを済ませたら、いよいよプロとしての一歩を踏み出すことができます。新たな知識とスキルを活かして、安全で確実な電気工事を行い、社会に貢献できる日が楽しみですね。これからも学びを続け、経験を積み重ねていくことで、電気工事士としてのキャリアがますます充実していくことを願っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回の記事もお楽しみに!
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